真向法体操の心得え


[真向法体操]: 「礼に始まり、礼に終わる」

一日三分間の体操「四つの型」でグーンと健康に!
無理しない(競争しない)、続ける(長く)、楽しく(笑顔、いい加減で)が、「平塚真向会」岡本先生の教えです。


【真向法を行う上での四つの注意点 】 

 

一、 決して無理をしない

長い間に硬くなってしまった体です。
最初はどの姿勢、動作も思うとおりに出来ないでしょう、無理せず、ほんのちょつとずつの前進でいいのです。
体操は「痛気持ちいい」位がちょうど良いく、また、動作は決して反動や力みを用いず、ゆっくりと行って下さい。

 

二、 曲げる時は息を吐く

息を吐くことは「息抜きをする」という言葉が示すようにリラックスすることです。リラックスして行えば筋肉もよく伸びます。ですから曲げる時は(筋肉を伸ばす時)、必ず息をゆっくり吐き、体を起こす時はゆっくり息を吸い、一呼吸一動作で繰り返し行ないます。決して、息を止めて力んで体操を行なってはいけません。

 

三、 腰を立て姿勢を正す(真向の姿勢)次に股関節を中心に屈伸する

真向法の正しい理想のフォームは、腰を立たせ、股関節を中心に屈伸動作を行って下さい。
初心者は、上体を前に倒す際に、顔だけを無理に付けようとしたり、背中を無理に曲げようとしがちです。大切なのは上体を深く曲げる事より、背筋を伸ばしながら前屈するイメージが大切です。
体操の際は視線は2~3メートル位先を見つめ股関節から曲げるようにすると良いでしょう。

 

四、 動作は大きくゆったり倒し、必ず元の位置に戻す

真向法体操を通常のストレッチ体操と解釈している人がいます。そのため、上体を前に倒す事だけに終始してしまいがちです。真向法の狙いの一つは股関節を中心に、上体を前に倒したら、必ず元の正しい姿勢まで戻す事で、筋肉を大きく伸ばし(動かし)、血液やリンパ等体液の循環を促進させる事にあります。


[修練道場訓]・・・「真向法補導体操」P40から

一、相互補導体操は、必ず礼に始まり礼に終わること
  真向法は礼拝に由来する。したがって感謝体操である。謙虚な心で補導しあう。

二、相互補導体操は和顔で親愛をこめて行うこと
  真向法は童心、童顔、童体を理想像とする体操である。親切心で補導し、身も心も力まずに素直に補導を受けよう。

三、相互補導体操は理に従って補導し、無理をしないこと
  真向法は細胞の若返りを徐々に促す体操である。あせらずに気長に大らかに補導しあおう。

四、相互補導体操を対症的な治療術と混同しないこと
  真向法は体育の相互補導であり、人間本然の姿になり天与の自然治癒力が再開発される体操である。健体康心に導くことにより疾病が霧散してもそれは副産物であり主目的でない。

五、相互補導体操の理念を遵守し、絶対に逸脱してはならない


岡本先生の真向法の教え「心掛け10ケ条
  ・平成二十五年一月に発行されました、「麻生真向会創立二十周年記念誌」から
   昨年まで、平塚教室でご指導いただいた岡本善三先生の真向法の教えがあります。
   「わたしの真向法の心掛がけ」から、抜粋しました。
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   その1.真向法は継続が一番
   その2.上下関係すべて平等
   その3.礼に始まり礼に終わる
   その4.簡単でも奥深い
   その5.他のすべてをのみ込む寛容さがある
   その6.補導体操はどちらも先生
   その7.体操の早さを気遣うこと
   その8.呼吸が大切
   その9.次世代を早くそだてる
   その10.「健体康心」が目的、真向法は手段

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 岡本善三先生の真向法の教え 「真向法のこころ」

  老子 第七十六章  「人之生也柔弱、其死也堅強」